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不可能スラブの日々@小川山

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2018.01.20

諏訪店、下川です。
今年に入っても雪が少なく、クライマーには良いコンディションの日が続いています。そんな中、昨年末から比較的に暖かい日を狙って小川山の不可能スラブに行ってました。

不可能スラブとは、小川山の水晶スラブ下エリアにある、ひときわ大きなボルダーです。絶妙な傾斜のスラブ面には左カンテから『伴奏者』『頭痛』『覚醒』『不眠症』と高難度課題が並びます。






12月24日『伴奏者』
カンテを巧みに使うムーブが印象的。
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12月26日『頭痛』
この岩のスラブ面に最初に創られたライン。ハンドホールドにほとんど頼ることができない。この課題でスメアが覚醒した気がする。
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12月31日『不眠症』
リップ直下で核心があり、静と動の切り替えが不思議な感覚になった。
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1月18日『覚醒』
前日、厳冬期には珍しく大雨が降り気温も少し高めで、岩も若干湿気っていましたが夕方に乾いた良い風が吹き始め、登りきることができました。写真のハイステップ後の乗り込みは非常に恐ろしかったですが、落ちない確信を持ってこなすことができました。

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今回の課題では、SCARPAの【フューリア】と【キメラ】を課題によって履き分けました。花崗岩のスタンスに抜群の信頼感があります。適度な柔らかさと足裏感覚が、花崗岩特有のわずかな結晶スタンスも感じ取らせてくれます。
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雪で閉ざされる前に何とかすべての課題を登りきることができました。
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初めて小川山を訪れた日、強烈な印象で脳裏に焼きついたのがこの岩。憧れの先輩方が情熱をもって創ってこられたラインを、いつかはこの岩の真ん中を登りたい、と常に思っていました。それらをトライできる日々はとても感慨深い日々でした。

さすがに小川山は寒いし雪も降りそうなので、しばらくは暖かい岩場に出かけたいと思っております。



個人的な感覚ですが、スラブに打ち込む日々はフィジカルが落ちやすいので合間のジムトレは必須ですよ〜。笑
ブログでは書ききれない程、様々な思いがあったりしますのでまた店頭でお話できたらと思ってます。

E&S 下川

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