当時誰もが楽しみにしていた「ROCK&SNOW」の連載「OLD BUT GOLD」(2003-2006)、「DIG IT」(2007-2008)を収録。クライマーなら誰しも故杉野さんの熱い文章に心が震えるはず。本書を読んだらいつの日か必ずそのルートを訪れてみたくなる、そんな一冊。必見です。
【久しくチョーク跡の途絶えたルートに、再び命を吹き込むのだ】
こんなキャッチとともに人気を博した杉野保の連載「OLD BUT GOLD」は、80年-90年代、日本のフリークライミング勃興期に拓かれたものの、スタンダード路線を歩まなかった数奇なルートに光をあてた。
池田功、草野俊達、山野井泰史、吉田和正、平山ユージといったレジェンドたちが、若かりし日に拓いたルートを訪ね、岩を攀じり、身体を通して紡ぎ出された杉野の文章は、今も昔もクライマーの心に熱狂を呼び起こす。
収録ルート:城ヶ崎・スカラップ、湯川・白髪鬼、小川山・サマータイム、障子岩・踊る蒟蒻、城ヶ崎・マリオネット、城ヶ崎・マーズ、層雲峡・蝦夷生艶気蒲焼、小川山・NINJAなど16編。
「OLD BUT GOLD」のコンセプトを引き継いだ杉野の連載「DIG IT」も収録。